2024-01-01から1年間の記事一覧

なぜ文学作品を学校で読むのか(3)

前々回の(1)では作家論的な考え方、前回の(2)では読者論的な考え方に基づいて、文学作品の意味を決めるのは誰かということを考えてきました。 もし文学作品の意味を決めるのが作者でも読者でもないとすれば、一体誰がその意味を決めるのでしょうか。 …

なぜ文学作品を学校で読むのか(2)

文学作品の意味は誰が決定するのでしょうか 作者でないとすれば、読者でしょうか。 もし作品の意味を読者が自由に決定してよいのであれば、作者が何を考えていたのかなんて考えることはナンセンスですね。作者のことを調べるなんていうことは時間の無駄です…

なぜ文学作品を学校で読むのか(1)

文学作品の解釈は作者が示した考えこそが正しいとしばしば思われています。 たとえば、「となりのトトロ」の登場人物に影がなかったことをもとにトトロは死神なのではないかといった噂が立ちましたが、スタジオジブリが否定したことで、そのような解釈は誤り…

書写と書道

国立奈良教育大学付属小学校で一部の教科で履修漏れ等の問題があったとの報道がありました。 国語科に関しては、報道や報告書によると、毛筆による指導が行われていなかったということです。 「大学によりますと、国語の「書写」では、2年間にわたって学習…